脳卒中入院 diary

脳卒中で入院していたときに思ったことなどを書いてみました

不自由なひとり旅 7

 脳卒中で倒れて救急車で運ばれたとき、今後は車椅子での生活になる可能性がありますと言われた。そのときは、命が助かっただけラッキーだったのだから車椅子でもいいかと思えた。リハビリですこし立てるようになったら、やっぱり車椅子より自分の足で歩きたいという欲がでてきた。部屋の中なら杖歩行できるようになり、退院して自分のマンションにもどったら今度はもうすこし行動範囲を広げたいと思い、車の運転が出来るようになった。病院や買い物なら自分一人で行けるようになった。そうなると今度は旅に出たくなる。本当に人間は欲深いよね。

 私の体の状態は右半麻痺。右手はほとんど実用にならず、右足は杖歩行で数十メートルならなんとか歩ける状態。言語はほとんど困らない。カラオケでバラードなら歌えるけど早いテンポの歌は舌がまわらないっていう感じ。脳卒中は残念ながら珍しい病気ではなく半麻痺の人も珍しくない。リハビリの施設に行くと私と同じ程度の半麻痺の人を見かける。地方の施設でこれ位見かけるのなら全国では相当な数いるのだろう。

 おなじ障害を持つ人の多くは外出するのが億劫だという。ましてや旅などしようと思わないという。他の人に何かと迷惑をかけてしまうのがいやだし、好きなように歩けないのに旅行しておもしろいの?と思うらしい。それなら私がやってみようと思った。どれくらい人の手を煩わしてしまうのか、大変なだけで楽しくないのかどうか、やってみなくては分からないじゃないか。そしてブログを書いて同じ障害をもちもう少しいろんなところに行ってみたいと思っている人の参考にすこしでもなればいいなあと思いつつ。

 そんな時に新型コロナウイルス騒ぎ。とてもじゃないけど一人旅してブログなんか書いてる場合じゃないよね。いちばんいい季節なのに・・・コロナのバカヤロー!と心の中で叫びつつこの騒ぎが終わるまでこのブログをお休みいたします。あ~ぁ。またね。

 

 

 

 

筆者 50歳代 男 バツイチ ひとり暮らし